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9月のガーデニング作業

読了までの目安時間:約 7分

 

saffron crocus
サフランなど球根類を植え付けると生長と開花が楽しみです

9月に入ると、少しずつ日が落ちるのも早くなり、
秋の足音が聞こえてくるようです。

とはいえ、暑いひもまだまだ続きますので、
作業中の熱中症などには注意する必要があります。

この頃になると、種まきができる植物や、
植え付けができる球根がたくさんあります。

吹く風が爽やかになってくるこの時期に、
いろいろな園芸作業を進めましょう。

■花壇や鉢、土の整理

花壇に植えている花や、鉢に寄せ植えしている花などの中で、
すでに時期が終わっているものの整理をしましょう。

まだ花期が終わっていないものの中にも、
夏の暑さに負けて枯れてしまったりしているものがあれば、
思い切って整理するとこれからの計画もたてやすいです。

枯れた株を抜いた後は、土に腐葉土や肥料を加えてよく混ぜ、
次に何かを植えるまで、土を休ませておきます。

kadann
花壇を少しずつ整理します(ジニアとユーフォルビア)

■花の切り戻し

一年草などでも、まだまだ夏期が続くものがあります。
伸びすぎていたり、蕾がつきにくくなっているものは、切り戻しをします。

10cmくらいまでの高さにある新芽の上で切り、
切り戻した後は、化成肥料を少量与えておくと、その後の生育が良いです。

ダイアンサス、ベゴニア、ペチュニア、ポーチュラカ、
マリーゴールドなどが切り戻しすることができます。

■庭木の剪定

この時期は強く切る木はあまり多くありません。
クチナシ、サザンカ、クロガネモチ、シマトネリコ、ソヨゴなどは、
混んでいる枝を間引いたり、整枝する程度に止めます。

サンゴジュは刈り込みが可能ですので、好みの形に整えましょう。
ボタンは根元に近い芽を残し、強めに切り戻します。

botan
ボタンは、強剪定します

■宿根草や多年草の株分け

宿根草や多年草などは、植えたままでも毎年花を咲かせますが、
株がだんだん大きくなると、生育が鈍ることがあります。

また、鉢植えで育てている場合は、
鉢の中が根でいっぱいになって根詰まりを起こしてしまうので、
定期的に株分けをして、丈夫に育てます。

株分けをして再度植え付けた後は、
まだ根付いていないので、あまり乾かないように管理します。

アガパンサス、ギボウシ、クリスマスローズ、シャクヤク、
シュウメイギク、トクサ、ハーブ類などの株分けが可能です。

Christmas rose
クリスマスローズの開花はわくわくします

■球根の掘り上げ

春に植えた球根も、花が終わって掘り上げの時期になります。
掘り上げる日は、雨の降っていない、あまり湿気の高くない日が適しています。

掘り上げた後は、1週間ほど日陰で乾燥させ、ネットなどに入れて、
風通しのいい場所で保管しておきます。

ただし、ダリアは乾燥と寒さに弱いので、
おがくずやバーミキュライト、ピートモスなどを軽く湿らせて、発泡スチロールに入れて保管しておきます。

カラー、グラジオラス、ダリアなどの掘り上げが可能です。

■種まき・球根の植え付け

9月に入ると、だんだんと秋に季節を移していきます。
この時期になると、種まきや苗の植え付け、球根の植え付けなど、
ガーデニングの作業も忙しく楽しくなります。

・種まき
種まきの適期は、同じ植物でも品種によって異なることがあります。
種袋などに種まきの適期が記載されているので、
よく確認して適期のうちに種まきを行いましょう。

Pansy
パンジーは庭造りに活躍します!

花:パンジー、キンセンカ、ノースポール、デルフィニウム、
ヤグルマギク、アスター、ガザニア、キンギョソウなど

ハーブ:ディル、パセリ、レモンバーム、ボリジ、フェンネル、など

野菜:タマネギ、ダイコン、キャベツ、ジャガイモなど

・球根の植え付け
秋植えの球根が、ズラリと並ぶ季節になってきました。
この時期に植え付けをして、翌年の春に開花するものが多いですが、
年内に花が咲くものもあるので、花期を確認しましょう。

年内に花が咲くものは、植え付け時期が遅れてしまうと、
花を咲かせずに終わってしまうことがあるので、注意します。

球根を購入する時は、傷みがあったり、
皮の中身が痩せてぶかぶかしているものなどは避け、
張りのある大きめのものを選びます。

アネモネ、アリウム、スイセン、チューリップ、ムスカリ、ユリ、サフランなど

Tulipa
球根類は、生育と開花が楽しみですね

■その他の作業

・水やり
9月になったといえども、まだまだ暑い日は続きます。
ですが、秋雨や台風などで雨の日が多いのも9月です。
毎日必ず水を与えるのではなく、朝・夕に土の表面を確認して、
水を与える間隔を調整するようにしましょう。

・雑草とり
9月も気温が高い日が続くので、まだまだ雑草の勢いは止まりません。
気を抜くとあっという間に雑草だらけになるので、
こまめに雑草とりは行うようにしましょう。

・害虫防除
種まきや新たな苗の植え付けなどが始まる時期です。
害虫の発生も多くなり、大事な新芽を食われてしまうことがあります。
種まきの後は、ある程度株がしっかり育つまでは、
防虫ネットをして防除したりして、害虫の浸食を防ぎます。

・台風対策
8月に引き続き、台風の多い月です。
台風対策を行うようにしましょう。

・古土の再生
ちょうど植物の入れ替わりの時期となる時期で、
まだまだ陽射しが強いので、この機会に古土を再生しておくと便利です。

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ガーデニング作業 12ヶ月

レンガの種類

読了までの目安時間:約 3分

 

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レンガの風合いと積み方に趣があります

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アンティーク風レンガ

■レンガとは?

レンガとは、粘土や頁岩(泥が堆積し固まった岩石)、泥などを、
型に入れて、窯で焼き固めたり圧縮して作られた建築材料です。

積み上げていくのが主な工法ですので、
地震が多い日本では、大規模な建築にはむいていません。

花壇やテラスなどの庭づくりには、
とても便利で味わいのある素材です。

■レンガの種類

レンガは色、形、風合いなど種類が豊富にあります。
自分が作りたいイメージにあったレンガを選ぶようにしましょう。

一種類だけではなく、さまざまな色のレンガを組み合わせ、
枕木で囲むと個性的になります。

またレンガ一つ一つの値段は安くても、意外と数多く使う素材です。
事前に採寸をして必要数を計算し、予算を組んでから作り始めましょう。

・赤レンガ
もっとも一般的な種類で、価格もリーズナブルです。

・耐火レンガ
バーベキューコンロなど、火を使う場所で使います。

・NZリサイクルレンガ
自然に崩れた形と、深みのある色合いが魅力的です。

・オーストラリアレンガ・アンティークゴールド
耐久性にも優れていて、シックな庭にむいています。

・イギリスレンガ・ハードリーレッド
他の種類とミックスして使っても楽しめます。

・クレイペーブレンガ・リーガルゴールド
落ち着いた発色が特徴的です。

・クリスタルブロック
廃棄ガラスなどを利用したリサイクル品です。

・レンガ張りブロック用レンガ
ブロックなどに貼りつけて使います。

・アーシス・ベージュ
テラコッタと相性がよいアンティーク風です。

・キュリアスレンガ
多くの予算を使わずにアンティーク風に庭を作ることができます。

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レンガを使うと花の繊細さが引き立ちます

 

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タイル・レンガ・石

ガーデニング 病害虫対策

読了までの目安時間:約 4分

 

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パセリを丸坊主にするキアゲハの幼虫

ガーデニングを楽しむ人にとって、
かなり頭を悩ますのが病害虫対策です。

手間をかけて愛情を注いで育てた植物が、
病害虫に会ってしまったら、本当に悔しく残念な気持ちになります。

病害虫対策について考えてみましょう。

■病気や害虫の特性を知る

花の病気で注意が必要なのは、
春に多発する灰色のカビがつくボトリチス病、
梅雨の季節にかけては、白い粉がついたようなうどんこ病や
黒点病など斑点性のものです。

害虫は大きいものから小さいもの、
夜行性のものなど種類が多いです。
病気や害虫対策の知識が必要になります。

毎日薬をまくわけにはいかないので、
病気や害虫が出にくい環境を整えることが大切です。

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アブラムシは大発生前に駆除しましょう

■日当たりと風通しをよくする

日当たりが悪い環境で栽培すると、
枝葉が弱く育ち、病気や害虫にかかりやすくなります。

込み入った枝や伸びすぎた枝などは、
こまめに剪定をし、茂りすぎないように注意します。

風通しをよくするためには、枝すかしをする、
鉢と鉢の間をあける、鉢を置いている棚を高くするなど、
鉢の内部に風が通るように工夫します。

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家庭園芸用で準備したい農薬は大きく分類すると、
害虫駆除が目的の「殺虫剤」と、
病気予防につながる「殺菌剤」の2種類になります。

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コガネムシの幼虫も植物の根を食い荒らします

■殺虫剤の賢い利用方法

ハダニには専用の殺ダニ剤があります。
代表的なものにはアカール、ケルセン、
オサダン、・アカリタッチ乳剤などがあります。

アブラムシやケムシ類に有効な農薬は、
薬が虫の体につくことで殺虫効果がある薬剤を選びます。

スミチオン、カルホス、マラソン、
ディプレテックスなどがよく使われています。

樹液を吸って草花に害を与えるアブラムシやスリップスには、
浸透移行性殺虫剤と呼ばれている、根や葉から薬の成分が吸収され、
植物自体が殺虫効果を持つ薬剤が適しています。

オルトラン、アンチオ、エストックス、エカチンなどが、
代表的な薬剤です。

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ハモグリバエの被害にあったインゲン

■殺菌剤の賢い利用方法

灰色かび病、さび病、斑点病の予防には、
ダイセン水和剤、マンネブダイセンM水和剤などが適しています。
病原菌が草花の気孔や傷口から入ることを予防する効果があります。

うどんこ病や菌核病の予防には、
トップジンM水和剤、ペンレート水和剤などが適しています。
これらの薬剤は病原菌の繁殖を抑える働きを持っています。

目的に応じて薬剤を選び常備しておくと、
害虫や病気にかかった時に即時に対処できます。

 

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