ガーデニング 秋の寄せ植え
寄せ植えを作ることは、めんどうだしセンスが必要?と思っていませんか。
初心者の方でも、秋から春まで長持ちする寄せ植えを、
センス良く、手軽に作ることができます。
秋はたくさんの種類の草花苗が店頭に並びます。
ぜひ、お気に入りの花を見つけて寄せ植えにしてみましょう。
寄せ植えは、私や園芸友達の体験ですと、
春秋2シーズン、2~3鉢ずつ作るとコツがわかります。
■寄せ植えの道具
まずは、寄せ植えに最低限必要なものを揃える必要があります。
すでにガーデニングを始めていて、道具もある程度揃っている場合は、
必要なものが揃っているかチェックをしておきましょう。
◎必要な道具
・鉢、プランター
寄せ植えをするための器です。
置き場所などを考慮し、サイズや色を決めておきましょう。
・鉢底石
水はけをよくするため、鉢の底に敷くための石です。
・土
園芸店やホームセンター、ネットなどで売られている、
草花用の培養土が便利です。
・肥料
薄めて使う液体肥料と、ゆっくりと溶けて効く固形の肥料などがあります。
育てるものや植物の状態によって、使い方が変わります。
・スコップ、移植ゴテ
土を入れたり、穴を掘ったりするために必要です。
・ハサミ
花ガラを摘んだり、切り戻しを行うために使います。
・ジョウロ、ホース
水を与えたり、液体肥料を薄めたものを与えたりするのに使います。
水差しのようにストレートの水が出るものと、
シャワーのように出るハス口とがあると便利です。
■寄せ植えの植え方
園芸店などで、すでに完成品として売られている、
豪華で高価な寄せ植えをみかけることがあります。
どれも素敵で、自分で作るにはセンスもないし、
難しそうと思うかもしれません。
けれど、初心者の人にも向く寄せ植えの方法があります。
◎同系寄せ
パンジー+ビオラなど、葉や花の大きさ、
形が似ているものを組み合わせて作る寄せ植えです。
背丈もあまり変わらないので、あとは配色などを決めるだけです。
パンジー、ビオラ、プリムラなどは、花色も豊富で、
花の形もフリルのようになっているものなどがあり、
バラエティーに富んでいます。
色の組み合わせだけでも、雰囲気を変えることができ、
十分楽しむことができます。
◎高低組み合わせ
背丈の高いものと、低いものを組み合わせて、
奥行きや立体感を出す植え方です。
高低差を出すことで、少し上級者のような寄せ植えを作ることができます。
基本は、高いものを中心や後方に置き、
中くらいのものを脇から手前に、低いものを手前側に置きます。
そしてグランドカバーに使われるような匍匐性の植物を、
側面や手前の隙間に入れると見映えがします。
植物の種類を増やすと、それだけまとめることが難しくなるので、
最初は植物の種類を減らすと良い感じに作れます。
◎ダブルデッカー
ダブルデッカーとは、2階建てという意味です。
主に球根と草花を組み合わせた寄せ植えなのですが、
時期によって植え替えをしていないのに見た目が変わります。
秋~春までは、地上部にある草花だけを観賞することになりますが、
春以降は球根植物の花も合わせて咲くので、
とてもボリュームのある華やかな寄せ植えになります。
*比較的大きな鉢やプランターで試してください。
■寄せ植えのお手入れ
きちんとお手入れすることにより、寄せ植えを長持ちさせることができます。
・水やり
基本は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
秋から暖かくなるまでは、比較的気温の低い期間が長いですので、
水切れよりも水の与えすぎによる根腐れに注意しましょう。
また、水を与える時は、鉢全体の上から与えるのではなく、
株の根元のやや外側に与えるようにします。
上から水をかけてしまうと、咲いている花が傷んだり、
葉などに当たって水が流れてしまい、
土にはほとんど水が渡らないことがあります。
鉢やプランターの底から水が出てくるまで、
たっぷりと与えるようにしましょう。
・肥料
花期が長い植物などは、途中で肥料切れを起こしてしまうと、
花の勢いがなくなったりすることがあります。
植えている植物にもよりますが、
基本は多肥にしない程度に定期的に与えましょう。
・花ガラ摘み
咲き終わった花をそのままにしてしまうと、
種を作ることに栄養を使ってしまったり、
傷んだ花びらが葉などにくっついて病気の元になります。
花が終わったものは、ハサミを使ってこまめに花ガラ摘みを行います。
・切り戻し
伸びすぎてきたものは、切り戻しをすることで株姿を保つことができます。
ただし、厳寒期などに切り戻すと枯れることがあるので、
植えた植物の切り戻しの時期がいつなのかを調べておきましょう。
■秋の寄せ植えのおすすめの植物
秋の寄せ植えにおすすめの植物です。
◎花
・ビオラ
・パンジー
・プリムラ
・キンギョソウ
・シクラメン
・アリッサム
◎リーフ
・ワイヤープランツ
・シロタエギク
・ゼラニウム
・ヘデラ
・エレモフィラ
・グラス類
◎球根
・チューリップ
・ムスカリ
・アリウム
・ヒヤシンス
*ダブルデッカーにすると春に咲き出し賑わいます。
■参考
・秋の寄せ植えと作り方
ガーデニング 風車
庭のコーディネート、スパイスに、風車が人気です。
庭に風車? と思われるかも知れませんが、
ガーデニングを好むかたに、今注目されているアイテムです。
風車は、大きいものもあれば、小さいのもあり、
狭いスペースでも楽しめるサイズのものも増えています。
風車の直径約20~30cm、高さ約50~100cm、
重さが約100g以上が、
プラスティック製での標準的な大きさのようです。
素材も、プラスティック、木、アイアンなどさまざまです。
風車があると風をいつも以上に感じられ、爽やかです。
モノトーンの風車がついたアイアンフェンス、ピックは、
庭を落ち着いた上品な雰囲気にしてくれます。
実のなる植物、イチゴやベリー類、野菜を育てている時には、
風車が、鳥除け、虫除けにもなるので、たいへん重宝しますね。
植物の素材感と違った、つるつるしたプラスティックやざらっとした鉄、光るアルミなどが、
ガーデンをよりきれいに清々しく見せてくれます。
◎人気の風車は?
人気のある風車は、シンプルなデザインのものはもちろん、
カラフルな愛らしい雑貨とも言えるデザインのものも増えています。
そして、お値段がかなり低価格です。
花壇においても素敵ですし、柵などと一緒にしても可愛いです。
また、風車同様、風見鶏、ピックも人気があります。
ガーデニング初心者さんのハーブ
ハーブは少し難しいかな?
と思っている方も多いかもしれませんが、
実は、とても丈夫で育てやすい品種が多いです。
ハーブの中には、原産地で痩せ土地に生えているものも多く、
そのため頻繁に肥料を与える必要がないものがほとんどです。
特に初心者の方でも育てやすく扱いも楽で、
いろいろと利用しやすいハーブをご紹介します。
■環境
ハーブだけでなく、どのような植物にも、
育ちやすい好みの環境があります。
けれど、ハーブは元来とても丈夫な性質ですので、
多少のことなら枯れたりすることはありません。
紹介しているハーブは、どれも日当たりの良い場所を好みますが、
よほど日陰でない限りは、じゅうぶんに育ちます。
ただ、日当たりが悪いと徒長して株姿が乱れることがあります。
ラベンダーのカーペットも素敵ですね
■水やり
ハーブは、基本的には少し乾燥した環境を好むものが多いです。
そのため、水やりのタイミングは、
土の表面が乾いたらたっぷりと、というのが原則です。
ただし、中には少し湿気た環境を好むものがあります。
今回の中では、ミントが少し湿気た環境を好みます。
とはいえ、常にじめじめている環境は苦手ですので、
極端に水はけの悪い土や、鉢皿に水を溜めることは避けましょう。
■収穫
ある程度まで育ったら、収穫を兼ねて切り戻したり、
枝を間引くように剪定してあげます。
そうすることで風通しが良くなり、
蒸れて枯れることが少なくなります。
また、切ったところから脇芽が伸びてきて、枝数が増え、
その後の収穫量がぐんと増えていきます。
シソ科 多年草 花期:7月~8月 草丈:30cm~60cm
用途:料理、ティー、染料、ポプリ 利用箇所:葉、花、茎
イタリア料理には欠かせないハーブで、特にトマトとの相性は抜群です。
ピザソースに使えば、本格的な風味に仕上がります。
栽培は容易ですが、少々湿気に弱いところがあるので、
梅雨の時期は注意が必要です。
収穫を兼ねて枝数を減らして風通しをよくしておきましょう。
・サントリナ(cotton lavender)
キク科 常緑低木 花期:6月~9月 草丈:20cm~60cm
用途:ポプリ、虫よけ 利用箇所:葉、花、茎
料理などには使えませんが、虫よけの効果があるハーブです。
風通しが悪くなると枯れこんでくることがあるので、
枝数を減らすようにして、風通しをよくしておきます。
刈った枝は、乾燥させてポプリにすることができます。
シルバーリーフの品種は、花壇や寄せ植えなどのアクセントにもなります。
シソ科 低木 花期:5月~7月 草丈:5cm~30cm
用途:料理、ティー、染料、ポプリ 利用箇所:葉、花、茎
たくさんの品種があり、匍匐して育つもの、
枝が直立して育つもの、葉が斑入りのものなど様々です。
香りもスパイシーな香りや、オレンジの香り、
レモンの香りなどがありますので、好みのものを選ぶといいでしょう。
タイムは乾燥させても香りがしっかりと残るので、
たくさん収穫したら、乾燥して保存し、いつでも料理に使うことができます。
また、ポプリやサシェなどのクラフトでも、香りを楽しめます。
ユリ科 多年草 花期:5月~6月 草丈:20cm~40cm
用途:料理 利用箇所:葉、花
西洋アサツキとも呼ばれるように、
細いネギのような姿で香りがあり、花がアザミに似てかわいいです。
刻んで卵料理に入れたり、バターに練りこんだりして楽しみます。
初夏には紫色の花を咲かせます。
花の形はネギにできるネギ坊主のような形をしており、
切り花として飾っておくこともできます。
シソ科 一年草 花期:7月~11月 草丈:60cm~90cm
用途:料理、ティー 利用箇所:葉
葉が小さくよく枝分かれしてこんもりと茂るブッシュバジル、
レモンの香りのするレモンバジル、
個性的な濃い紫色をしたダークオパールバジルなどがあり、
どれも料理に使うことができます。
色や形によって、花壇や寄せ植えのアクセントにすることもできます。
栽培は簡単で、種からも容易に育てることができます。
シソ科 多年草 花期:6月~9月 草丈:10cm~100cm
用途:料理、ティー、染料、ポプリ 利用箇所:葉、花、茎
ミントは清涼感のある香りが特徴ですが、品種によって、
レモンやオレンジ、バナナ、リンゴなどの香りがするものもあります。
品種で多少の性質の違いはありますが、基本はとても丈夫で生育旺盛です。
地下茎で伸びて広がるので、地植えにするには注意が必要です。
広がりすぎて収拾がつかなくなることがあるので、
土中に仕切り板を入れるか、鉢植えで楽しむと良いでしょう。