9月のガーデニング作業
9月に入ると、少しずつ日が落ちるのも早くなり、
秋の足音が聞こえてくるようです。
とはいえ、暑いひもまだまだ続きますので、
作業中の熱中症などには注意する必要があります。
この頃になると、種まきができる植物や、
植え付けができる球根がたくさんあります。
吹く風が爽やかになってくるこの時期に、
いろいろな園芸作業を進めましょう。
■花壇や鉢、土の整理
花壇に植えている花や、鉢に寄せ植えしている花などの中で、
すでに時期が終わっているものの整理をしましょう。
まだ花期が終わっていないものの中にも、
夏の暑さに負けて枯れてしまったりしているものがあれば、
思い切って整理するとこれからの計画もたてやすいです。
枯れた株を抜いた後は、土に腐葉土や肥料を加えてよく混ぜ、
次に何かを植えるまで、土を休ませておきます。
■花の切り戻し
一年草などでも、まだまだ夏期が続くものがあります。
伸びすぎていたり、蕾がつきにくくなっているものは、切り戻しをします。
10cmくらいまでの高さにある新芽の上で切り、
切り戻した後は、化成肥料を少量与えておくと、その後の生育が良いです。
ダイアンサス、ベゴニア、ペチュニア、ポーチュラカ、
マリーゴールドなどが切り戻しすることができます。
■庭木の剪定
この時期は強く切る木はあまり多くありません。
クチナシ、サザンカ、クロガネモチ、シマトネリコ、ソヨゴなどは、
混んでいる枝を間引いたり、整枝する程度に止めます。
サンゴジュは刈り込みが可能ですので、好みの形に整えましょう。
ボタンは根元に近い芽を残し、強めに切り戻します。
■宿根草や多年草の株分け
宿根草や多年草などは、植えたままでも毎年花を咲かせますが、
株がだんだん大きくなると、生育が鈍ることがあります。
また、鉢植えで育てている場合は、
鉢の中が根でいっぱいになって根詰まりを起こしてしまうので、
定期的に株分けをして、丈夫に育てます。
株分けをして再度植え付けた後は、
まだ根付いていないので、あまり乾かないように管理します。
アガパンサス、ギボウシ、クリスマスローズ、シャクヤク、
シュウメイギク、トクサ、ハーブ類などの株分けが可能です。
■球根の掘り上げ
春に植えた球根も、花が終わって掘り上げの時期になります。
掘り上げる日は、雨の降っていない、あまり湿気の高くない日が適しています。
掘り上げた後は、1週間ほど日陰で乾燥させ、ネットなどに入れて、
風通しのいい場所で保管しておきます。
ただし、ダリアは乾燥と寒さに弱いので、
おがくずやバーミキュライト、ピートモスなどを軽く湿らせて、発泡スチロールに入れて保管しておきます。
カラー、グラジオラス、ダリアなどの掘り上げが可能です。
■種まき・球根の植え付け
9月に入ると、だんだんと秋に季節を移していきます。
この時期になると、種まきや苗の植え付け、球根の植え付けなど、
ガーデニングの作業も忙しく楽しくなります。
・種まき
種まきの適期は、同じ植物でも品種によって異なることがあります。
種袋などに種まきの適期が記載されているので、
よく確認して適期のうちに種まきを行いましょう。
花:パンジー、キンセンカ、ノースポール、デルフィニウム、
ヤグルマギク、アスター、ガザニア、キンギョソウなど
ハーブ:ディル、パセリ、レモンバーム、ボリジ、フェンネル、など
野菜:タマネギ、ダイコン、キャベツ、ジャガイモなど
・球根の植え付け
秋植えの球根が、ズラリと並ぶ季節になってきました。
この時期に植え付けをして、翌年の春に開花するものが多いですが、
年内に花が咲くものもあるので、花期を確認しましょう。
年内に花が咲くものは、植え付け時期が遅れてしまうと、
花を咲かせずに終わってしまうことがあるので、注意します。
球根を購入する時は、傷みがあったり、
皮の中身が痩せてぶかぶかしているものなどは避け、
張りのある大きめのものを選びます。
アネモネ、アリウム、スイセン、チューリップ、ムスカリ、ユリ、サフランなど
■その他の作業
・水やり
9月になったといえども、まだまだ暑い日は続きます。
ですが、秋雨や台風などで雨の日が多いのも9月です。
毎日必ず水を与えるのではなく、朝・夕に土の表面を確認して、
水を与える間隔を調整するようにしましょう。
・雑草とり
9月も気温が高い日が続くので、まだまだ雑草の勢いは止まりません。
気を抜くとあっという間に雑草だらけになるので、
こまめに雑草とりは行うようにしましょう。
・害虫防除
種まきや新たな苗の植え付けなどが始まる時期です。
害虫の発生も多くなり、大事な新芽を食われてしまうことがあります。
種まきの後は、ある程度株がしっかり育つまでは、
防虫ネットをして防除したりして、害虫の浸食を防ぎます。
・台風対策
8月に引き続き、台風の多い月です。
台風対策を行うようにしましょう。
・古土の再生
ちょうど植物の入れ替わりの時期となる時期で、
まだまだ陽射しが強いので、この機会に古土を再生しておくと便利です。