冬のガーデニング
冬のガーデニング、人間にとっては寒い季節ですが、
寒さの中で、ひたむきに育ち、開花する植物を見ていると、
自分も頑張ろう! というエネルギーがもらえるように感じます。
冬の空気は、とても静謐で気持も引き締まります。
庭作りは一年中楽しめ、冬は春への架け橋となる季節ですね。
冬のガーデ二ングと言えば、まずはポインセチアはどうでしょう?
クリスマスの代表的な花として、あの真っ赤の色合いの花を楽しむことができます。
パンジーやシクラメンも秋から冬にかけて咲く、美しい花です。
■冬のガーデニング向き 耐寒性の強い植物
冬のガーデ二ングと言えば、まずはポインセチアを思いつきますが、
あの美しい色合いの花は、寒さに弱いのですね。
こちらでは、寒さに比較的強く育てやすい植物をご紹介します。
・シクラメン
例えば、ガーデンシクラメン、シクラメンは、
寒に大変強く、品種も色も多い花の一つです。
かなり寒い環境や多少の雪が降っても、元気に育ちます。
ガーデンシクラメンは夏にも強いです!
色鮮やかに咲かせたいということであれば、
日なたに置いたほうがよりキレイな色になります。
・パンジーとビオラ
パンジーも冬の寒さに強い花で、花の色も豊富です。
冬の花壇をにぎやかにしてくれる花です。
長い間咲きますので、初心者にとっては育てやすい花ですし、
品種、色数が多いので、自分のイメージに近い庭が作りやすいのが魅力です。
・ハボタン
ハボタンも、1年を通して楽しめる植物として人気です。
ミニハボタンのほうが、寄せ植えや花壇用には扱いやすいです。
・スイートアリッサム
寒さ暑さに弱かったのですが、現在、耐暑性が強く大ぶりな花と株で、
4季にわたって元気に咲き続けるスーパー アリッサムが人気です。
花の姿も香りも良いですし、ほかの花たちを引き立てるのにも活躍します。
・マーガレット
マーガレットは、清楚でいて躍動感のあるイメージで人気の花のひとつです。
耐寒性の強い品種を選んで、水はけをよくして、
水分をあまり与えないように管理するのがコツです。
その他、クリサンセマム・ノースポール、プリムラ、ダイアンサス、千両、万両、
ストック、クリスマスローズ、早春に咲くスイセンも明るく元気なイメージです。
そして、ツタや樹、果樹などを上手にあわせて庭作りすると奥行きも出てきます。
クリスマスローズ 肥料の与え方
花の少ない季節に、様々な花の形や色で私たちを楽しませてくれるクリスマスローズ。
このような話が伝わっています。
キリストが生まれた日、祝福に訪れた羊飼いの少女がいました。
何かお祝いに渡したいのに、何も持っていなかった少女。
季節は冬で花の一輪もない。悲しみで少女が流した涙が地面に落ちた後、
バラのように美しい花がたくさん咲き始めました。
少女は嬉しくなり、その花を摘んでキリストに捧げたそうです。
その花がクリスマスローズであったと言われています。
■クリスマスローズ 肥料の与え方
1. いつ、どのような肥料を与える?
クリスマスローズは夏の間、半休眠しているので、
肥料を与えるのはそれ以外の9月~3月までの間です。
花つきをよくするために、リン酸分の多い肥料を与えます。
窒素分の多いものを与えてしまうと、
葉ばかりが育って花の育ちが悪くなります。
・置き肥
置き肥の場合は、すぐ近くに置いてしまうと、
新芽や根が肥料焼けを起こしてしまうことがあるので、
少し離れた場所に置くようにします。
与える間隔は、肥料のメーカーによって異なりますが、
たいていが1か月ほどもつようです。
1か月経ったら新しい置き肥と交換するようにします。
・液肥
液肥の場合は、規定の希釈率に従って薄め、
1週間に1回程度与えるようにします。
与える時に、大きな葉に液肥がはじかれてしまうことがあるので、
葉をよけて株元に与えるようにします。
2. 夏に肥料を与えていたら枯れる理由は?
クリスマスローズは半休眠期である夏になっても、
地上部が枯れることなく残ります。
青々とした葉が残っていると、水も肥料もあげたくなりますが、
根自体はほとんど成長していませんので、
生育期と同じように肥料を与えてしまうと、
根が傷んで枯れてしまいます。
花が終わった後、5月~9月頃までは、
肥料は必要ありませんので、与えないようにします。
水もあまりほしがりませんが、根が乾いてしまうと傷みますので、
土が乾いたらたっぷり与えるようにします。
クリスマスローズ 鉢の選び方
クリスマスローズの鉢植えに利用する鉢は、
その目的と生長ごとに、変えるのが良いとされています。
■育苗用の鉢の選び方
発芽率の高いクリスマスローズの場合、種まきに必要な鉢の数が多くなるため、
安価でも手に入る、ポリポットで育苗するのが一般的です。
ポット上げの時には、3号くらいまでの鉢を利用してください。
また、クリスマスローズの根はぐんぐん下に伸びていくため、
高さのあるロングタイプのポリポットを使用すると良いでしょう。
■栽培用の鉢の選び方
プラスチック鉢、駄温鉢が適しています。
プラスチック製のものは、通気性、断熱性は駄温鉢に劣りますが、
割れにくく軽いため、自宅で扱いやすい鉢だと言えます。
排水性はとても良いので、育てやすい鉢となります。
スリット入りのプラスチック製ポットもありますが、5号以下のものは、
排水性が良すぎてしまうため、使用する際は、6号以上のものを利用すること、
また、ポリポット同様に、深鉢の方がクリスマスローズの生育には良いと言えます。
■観賞用にする場合の鉢の選び方
開花株を飾って楽しむ時は、見栄えを重視して、
テラコッタ製の鉢などを利用すると良いでしょう。
駄温鉢よりも、通気性は悪いですが、
保水性が高く管理しやすいのがメリットです。
■鉢植えの植え替えは?
鉢植えの育て方のポイントは、毎年の植え替えです。
原種を育てている時は、1まわりほど、大きな鉢へ、
交配種を育てている時は、2まわりほど、大きな鉢へ植え替えをします。
およそ8号サイズほどまで大きくなった後は、
植え替えは行うものの、鉢は大きくする必要がなくなります。
既に開花した株は、2年に1回ほどの植え替えでも大丈夫です。
この場合も、植え替え適期は通常と同じ、秋~春頃になりますが、
根が動き出す秋ごろに行うのが、いちばん理想的だと言えます。