アジサイの種類
アジサイ(紫陽花)は、
梅雨の風景に美しい彩りを添えてくれる花です。
子供のころから見聞きしている、なじみ深い花ですが、
よく見るといろいろな種類の花の形があるのが分かります。
アジサイを育ててみると、
花の色や形も多彩で、奥深い植物のようですね。
■アジサイとは?
アジサイは日本人にはなじみ深い植物です。
アジサイを知れば知るほど、その魅力が深まります。
・原産国
アジサイは日本原産の植物で、
古くは万葉集に「安治佐為」「味狭藍」という呼び名で登場します。
現在でも俳句の世界では夏の季語として親しまれていますね。
アジサイは、草本性のものはユキノシタ科アジサイ属、
木本性のものはアジサイ科アジサイ属に分類されています。
アジサイ属は日本のほか、
東南アジア、インド、北アメリカなどにも自生しています。
日本には、14種類ものアジサイが自生していますが、
最近は外国種のアジサイも人気を呼んでいます。
■アジサイの種類
アジサイの種類は4系統に分かれます。
・アジサイ(ガクアジサイ)
アジサイの基本形はガクアジサイという品種です。
アジサイと聞いて一般的に思い浮かべる、
てまり上の花はガクアジサイの変種になります。
・ヤマアジサイ
北海道から九州まで広く分布する落葉小低木です。
ガク型や手まり型の花があり、枝が細くて華奢な印象を受けます。
・西洋アジサイ(ハイドランジア)
西洋アジサイはもともとは日本のアジサイでした。
欧米で品種改良が進み、日本に逆輸入されたものが西洋アジサイです。
・外国種のアジサイ
外国産のアジサイは、北アメリカ原産のカシワバアジサイや、
大きな手まり型の花が魅力のアナベル(写真)が人気です。
■アジサイの好きな環境
アジサイの好む環境は肥沃で湿潤な半日陰です。
しかし、日当たりが悪すぎると花付きが悪くなります。
アジサイは梅雨時の花のイメージがありますが、
水を好み、夏の強い日差しと乾燥は苦手です。
■アジサイの花の形
アジサイの花の形は大きく分けて、
ガク型と手まり型に分けることができます。
アジサイの基本形はガク型です。
ガク型の花は、両性花と呼ばれる小さい花が、
中央に丸く集まっていて、その周囲を装飾花が囲んでいます。
両性花には雄しべと雌しべがあり、大きな花弁をもたない小さな花で、
咲き終ると種子をつけます。
手まり型は装飾花のみが集まったものや、
両性花があっても装飾花に隠れて見えない、
手まりのように丸い形をしています。
アジサイの育て方については↓
アジサイの育て方.net