スイカ栽培 ガーデニング|摘芯とわき芽かきで甘く♪
夏の風物詩の1つ「スイカ」。
夏のガーデニングに取り入れると楽しみが増します。
昔ながらの丸い形のほかにラグビーボールのような形のものや、
果皮が黒や黄色のものなど、さまざまな種類があります。
鉢であんどん作りや、地植えで棚作りにすると、
生長のようすが間近に見られて、子供たちも大はしゃぎです。
実は、大人の私も、スイカ栽培に夢中です。
スイカのある庭はシュールにも見えます
■スイカ栽培のコツ
1.高温と強い光を好むため、日当たりの良い場所に植え付けます
2.水はけが良い砂質土壌が最適です
3.実つきをよくするため、摘芯とわき芽かきをします
家庭菜園でも栽培しやすい、
紅小玉やサマーキッズなどの小玉スイカがおすすめです。
大玉スイカを育てる場合は、縞王や天竜2号が育てやすくてよいでしょう。
庭でこんなに立派なスイカが育ちます
■スイカの育て方
・タネまきと育苗
3月中旬がタネまき適期です。
タネを一晩水に漬けてからまくと、発芽しやすくなります。
ポリポットに用土を入れ、1粒ずつまき、暖かい場所で管理します。
直まきにする場合は、黒マルチを敷いて株間100cmでまきます。
保温と害虫対策のため、寒冷紗などでトンネルがけします。
・植え付けの方法
5月上旬、本葉4~5枚の頃が植え付け適期です。
畝幅2m50cm、高さ5~10cmの畝を立てます。
植え付けの20日ほど前に、株間100cmで、幅40cm、深さ30cmの穴を掘り、
堆肥または腐葉土を穴の半分まで入れて土を戻しておきます。
マルチをしき、堆肥を施した部分に植え穴を開け、
やや浅めに植え付けます。
保温と害虫対策のため、寒冷紗などでトンネルがけします。
つるが生長してきたらトンネルをはずし、つるの下にわらを敷きます。
わらを敷くことにより、葉や実への泥はねや、
土の乾燥を防ぐ効果が期待できます。
*慣れないかたは、園芸店で接ぎ木苗を購入すると良いです。
接ぎ木苗は、病気に強くとても育てやすいです。
雌花が咲くと嬉しいですね
・整枝、摘芯、摘果
つるが伸びてきたら、整枝し、子づる3本仕立てにします。
親づるは5~6節目で摘芯します。
子づるは勢いの良い3本を選んで残し、
他の子づるはかき取ってしまいます。
節の付け根から雌花が咲くと、その後に孫づるが出てきます。
孫づるは、最初に出た孫づるを摘芯します。
スイカは孫つるに実ができるため、
一手間かけることで実つきがよくなります。
実がついたら、一番果は品質が劣るため、摘果します。
さらに、1本のつるに2個の実を残して、摘果します。
大玉スイカを育てている場合は、実がソフトボール大になった頃、
さらに摘果して1個にします。
スイカの玉が握り拳くらいになったら、つるを上にして置き、
10~14日に一度、横に向けたり反対にしたりして、
まんべんなく太陽にあたるようにし、
最終的につるの部分が上にくるようにします。
この作業を「玉直し」「玉返し」といい、
こうすることで、下の光の当たりづらいところも綺麗に色づきます。
・追肥と土寄せ
スイカの実がピンポン玉大になった頃、ほかし肥を株元に
薄くまきます。
・水やり
甘いスイカにするためには、少し水が足りないくらいが丁度いいため、
水やりは、ほとんど必要ありません。
収穫間近です!
■収穫
スイカは収穫適期を見極めるのが難しいので、
タネ袋に書いてある、開花からの日数を目安にします。
だいたい、大玉は開花後40日、小玉は30日程度です。
外観がしっかりしていても、収穫が早すぎると
中がまだ白いことがありますので注意します。
着果したときにツルに日にちを書いてつるしておくと、
後に収穫期の判断がしやすいです。
実がなっている節から出た巻きヒゲが枯れたり、
実の花落ちの部分がへこむのも、収穫時期の目安になります。
スイカを収穫して2~3日後が甘くて食べ頃です。
■病害虫
スイカは連作するとつる割れ病が出やすいので、
4~5年の輪作を守ることが大切です。
連作病対策で、接木苗を利用しても良いでしょう。