10月のガーデニング作業
涼しげで魅惑的な秋の花が、開花を始める季節です。
作業がしやすいこのタイミングで、庭仕事を楽しみましょう。
■花壇や鉢の手入れと植え替え
9月に引き続き、植物の整理を行います。
花壇や、寄せ植えにしている花、夏野菜などの中で、
だんだんと枯れてきているものがあれば、
完全に枯れていなくても、思い切って整理しましょう。
枯れた株は根ごと引き抜いて土を落とし、株は処分します。
植えていた場所の土はよく耕すか、土を一度ふるいにかけておきます。
その際に出てきた根や虫の幼虫などは処分するようにします。
そこに土の再生材などを入れてよく混ぜ、平らにならしておきます。
2週間ほどしたら、新しい植物を植え付けることができます。
元気のない植物で、切り戻しで再び花をつける可能性があるものは、
切り戻して養生させてあげます。
■宿根草や多年草の植え替えと株分け
春と秋は、植え替えと株分けができる植物がたくさんあります。
涼しくなって作業がしやすくなった頃を見計らって、手入れを進めましょう。
宿根草などは植えっぱなしの状態でも、毎年生育して花を咲かせます。
けれど、鉢植えにしていれば根詰まりを起こしたりして、
生育不良になることがあります。
植物によって根の生育スピードが違うので、植え替えの頻度は違いますが、
1年~3年に1回は植え替えたり株分けしたりすると、
株がリフレッシュしてまた元気になります。
また、地植えにしている場合でも、
花つきや樹勢が良くない時に株分けをして、
リフレッシュさせると、生育が良くなります。
クリスマスローズ、アルメリア、ギボウシ、シバザクラ、
フロックス、シャクヤク、シュウメイギクなどが、
植え替え・株分けすることができます。
■1年草から宿根草の植え付け・種まき
種まきと植え付けも、9月に引き続き、多くの植物で行うことができます。
園芸店やホームセンターの園芸コーナーも、
10月になると球根や種、花苗などでにぎわいます。
適当に植えてしまうと、株間が狭くなりすぎて枯れてしまったり、
正反対の環境を好む植物を近くに植えたりと、うまく育たない環境になります。
簡単にでも植えたい場所に、どのような花をどれくらい、
どのような色合わせで植えたいかを考えておくと、失敗が少なくなります。
◎種まき
・花
ゼラニウム、バーベナ、スイートピー、ポピー、アスターなどの種まきができます。
・ハーブ
ボリジ、パセリ、レモンバームなど、多くのハーブの種まきができます。
・野菜
エンドウ類、ソラマメ、シュンギク、ミツバ、コマツナ、ナバナなどの種まきができます。
イチゴ、メキャベツ、キャベツ、ブロッコリー、ニンニク、タマネギの植え付けができます。
◎球根の植え付け
アルストロメリア、アネモネ、ヒヤシンス、ムスカリ、ユリ、
スイセン、チューリップ、ラナンキュラスなどの植え付けができます。
■花木の剪定
10月に剪定できる樹木には、これから開花する楽しみな花木があります。
強い剪定ができる花木はあまりないので、整枝程度にします。
◎開花直前の花木
サザンカ、ツツジ、サツキ、ツバキなどは、
開花直前ですでに花芽が出来上がっています。
剪定する時は不要な枝を間引いたり、形を軽く整える程度にし、
花芽を落とさないように注意しましょう。
◎強剪定ができる木
キンモクセイは花が終わった後、樹形を整えるように剪定をします。
この時に、ある程度の強剪定が可能です。
ただし、葉がすべてなくなってしまうほどの強い剪定をしてしまうと、
その後に枯れてしまうことがあるので、適度に残すようにしましょう。
◎その他
キャラボク、ヤマボウシなどは不要な枝を間引いたり、
先端を軽く切る程度に止めます。
■その他の作業
・水やり
だんだんと涼しい日が増え、朝夕は寒いくらいの日もあります。
寒冷地などでは、早ければ初霜がおりるところもあるでしょう。
気温が下がってくると、土も乾きにくくなってきます。
そんな時に、夏場と同じように水やりをしていると、
土が常に湿った状態になり、根腐れを起こしてしまうことがあります。
植物の種類によって水やりのタイミングは様々ですが、
基本は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
土の表面が湿っているのであれば、水は控えましょう。
・雑草
夏ほどではありませんが、気を抜くとまたたくさん生えてきます。
また、放置した雑草に花がつき、種がとんでしまうこともあるので、
小さいからと放置せずに、見つけたらこまめに抜くようにしましょう。
・害虫
どこからともなく害虫がやってきて、卵を産み、
幼虫が大切に育てた植物を食い荒らしてしまったり、
アブラムシがついて病気を媒介したりすることがあります。
種から育てているものなどは、まだまだ小さな苗の状態であることが多く、
害虫がつくと一気に丸裸になることもあります。
防虫ネットをかぶせたり、薬剤を使用して防除することができるので、
あらかじめ施しておきましょう。
また、すでに害虫がついてしまっていることもあるので、
庭仕事をする時は、それぞれをよく観察し、
害虫を発見したら早い時期に捕殺するようにしましょう。
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